ボランティアは無賃奉仕ではない

ボランティアは無賃奉仕のような印象がありますが…違います。

volunt- は意志、つまりindex1自らの意志で行う、という意味です。

 

聖書にはこんなふうに。

”In terra pax hominibus bonae VOLUNTATIS”

地には平和、善き人にあれ

 

 

みずからの意志だからこそ、志願兵、という意味にもなるのです。

 

仕事としてお金を頂くほどでないのでボランティアで…というのは、言い間違い。

「アマチュアだから無料で」という意味は「ボランティア」にはかけらもありません。

 

自分の意志で行う、という意味ならば、お給料が出ている仕事こそボランティアでなくては。

意志などないのに、時間を切り売りしているとしたら、ボランティアでも仕事でもありません。

暇つぶしの時間泥棒です。職種の問題ではありません。取りくみ方の違いです。

 

「これは世のため人のためになるからやりたい」という自らの意志と「ぜひやってほしい」という世の意志が近づくと、

仕事としてやりやすいのでしょう。これは普通のお仕事、報酬アリのボランティアとでも呼びましょうか。

 

ときには、時期尚早を承知で呼びかけてみたい、などということもあります。

もちろん、相手がすでの応じる感性を持っていると直感し、信じてのことです。

そういうときは投資としての、自腹、手弁当ボランティアとなります。

でも、いつまでも手弁当なのは何か課題があるのです。

 

ときどき交通費さえ受け取るのを拒むボランティアさんを見かけます。

なにも生計に入れなくてもよいのです。次の取り組みに活かせばよいのでは、と思います。

あら、そんなに受け取るのが苦しいなら、えへへへへ、ぜひ、こちらの口座に…

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掟は破れるけれど

北アイルランドでのG8。
安倍首相はアベノミクスについて各国に熱心に説明したそうで。

アベノミクス、と聞けば多くの日本人はアベ+エコノミクス、安倍さんの経済政策、と思うことでしょう。

新聞にも「安倍政権の経済政策、いわゆるアベノミクス」とありました。

私は、どういうわけか「コ」が抜けたのが気になるのです。
アベノミクスでは長すぎるのでしょうが、このごろの政権の様子を見ていると偶然とは思えず…

Abenomicsは、abe + nomicsのふたつの部分に分かれます。

abeは言わずもがな、安倍さん。 nomicsはギリシャ語でノモス、掟、法を指します。

あら、経済はどこへ行ったのでしょう?

そもそも経済、economyeco+nomy

ecoはギリシャ語のオイコス「家」、nomyはこれまたノモス「法」に由来します。
家計簿に向かってそろばんをはじいている昭和のお母さんみたいですが、家の意味にもいろいろあります。

人類という大きな家族のすみか、つまり世界、という大きな家を思い浮かべてもよいでしょう。

ところで、このecoはエコのエコです。「それってエコだね。」は「それって家だね。」という意味。ギリシャ人には「?」です。

このエコはecology=eco+logyの略。
オイコス「家」+ロゴス「理」から成り立っています。

さて、ノモスロゴスはどう違うのでしょう。

ノモスは人が定めた、人が変えられる統治の仕組み。
autonomy=自治にもノモスが入っています。

ロゴスは人と関係なく宇宙、天にそなわる、人には変えられない仕組み。
biology, geology, philologyなど天地の理を探求する学問名によく登場しますね。

hades

エコノミクスをノモスに敷衍し、ロゴスまで変えようとする。

そんなことはできない、してはならないと思い知ったばかりではありませんか。

そんな人間には冥界の門が大きく開くことでしょう。

そこで待っている冥府の長はその名をギリシャではハデース、

ローマではプルートーといいます。

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クレジットカードが息をお引きとりになりました

おやおや、おかげさまで昨日のinspireが話題になっているようですので、こちらもご紹介。

“expire”

in=中への代わりにex=外へ、という意味の接頭語がついていますから、これは「息をはきだす」を表します。

息をはきだすと言っても、また吸って、また吐くなら普通の呼吸。
そうではなくて…アダムを活かしたかみさまの生気が出ていく…ということは「息をひきとる」「こと切れる」という意味です。

それをモノにあてはめれば消費期限、使用期限ということになります。(賞味期限はbest before date)

クレジットカードにもあるでしょう?expiry dateが。
カードが息をおひきとりになる時のことです。

expirecard

 

 

 

 

 

 

 

 

ことばをしぐさで捉えると、日常のモノが生きもののように見えることがあります。

辞書で一番初めに書いてある語義だけ1対1で覚えていてはもったいない。
inspire=鼓舞する、奮い立たせる expire=期限が切れる
これではちっとも応用が利きません。
spireが共通しているのに語義に共通点が感じられない…

変だな…何か共通点があるはず…と思ったらしめたもの。辞書の背後の世界にようこそ、です。

おおもとの身振りを知ること。これ以上シンプルで、自由なことばとの出会いがあるでしょうか。

これを楽しんでいただけるツールを作成中。お楽しみに。

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INSPIREは「鼓舞する」でいいか???

私が通訳に必要と考えているスキルには3つあります。
①話者のイメージの順番とイメージどうしの関連をそのまま保つ。
②話者の語りの曲調を保つ(よっぽど憂鬱とか、カリカリがみがみウルサイとかでなければ。でも真似するとかえって面白いかも)

そして
③もとの英単語に含まれるしぐさを想う

たとえば、inspire

in 「中に」と
spire 「呼吸する」
の組み合わせです。

これはかみさまが土くれから作ったアダムに息を吹き込んだ光景に由来するもの。

ところが、英和辞典を引けば「鼓舞する」とあります。

これではちんどん屋さんです。
神様は踊ったり太鼓たたいたりはしていません。


ことばは英和一対一対応で処理してはなりません。
それは人間のアタマが2次元の辞書に成り果てたのと一緒。

2次元の辞書から想像をふくらませて、3次元のしぐさをありありと味わいましょう。

英和一対一対応の通訳が英語のセンターラインを右に左にぶれながら訳したら聴いているほうは船酔いするでしょうが。

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