わたしの英語のふるさとは…

横浜山手?三鷹?…まあ、それもそうですね。
確かに戸塚ではないなあ。
イギリス?…ああ、それはある。
でも、真打は福島だと感じています。

前回、福島の浜通りに出前授業するのは、親のキャッシュ頼みの日本の教育にちょっとばかり異を唱えたくて…と書きました。でも、それは理由の半分に過ぎません。

震災があってもなくても、英語をたずさえて福島に向かっていた、と思う理由があります。これはもう仕組まれていたとしか思えない。

福島、相馬にゆかりの深い恩師たちは、ことばの本当のひびきを味わい、限りなく想像をめぐらせ、平和を創る心を育むことを教えてくれました。その背景には言語学や英語教授法をはるかに超えた教養がありました。何が流行ろうと、これがほんものだと思っています。というか、私はこのバトンしか持っていない。恩師たちからお預かりしたバトンを、ご同郷の若い方がたに渡したい、と思っています。

勇先生追悼01

勇先生追悼01_01英語は道具だ、とよく言うけれど、間違っていても通じればいい、度胸が大事だ、という考えには感心しません。ことばという道具は世界文化遺産。便所ブラシではなく、ストラディヴァリ。ひとりひとりは天才ヴァイオリニストなのに、どうしてわざわざ不自然に低いレベルをねらうのだろう。

 

 

Please follow and like us:

福島県浜通りに出前授業するわけは

先週末、仙台経由、高速バスで相馬入りという初めてのルートで相馬高校におじゃましました。今年度10回を数える相馬高校土曜講座の最終回を担当するためです。バスの窓からは海ばかりが遮られずに見えました。浪江請戸の松

年度初めにお誘いがあったときには、どれだけ応募があるだろうかと勝手に心配し、補欠のつもりで毎月伺えます!とお返事してびっくりされたものです。蓋を開けてみれば関西、首都圏からもベテランの、なぜか男性ばかりの先生方が競うように応募され、私の出番は1回で済むことになりました。

たった2時間でできること…と思いめぐらし、古新瞬監督が震災後の相馬野馬追を撮ったアマチュア動画を編纂した「相馬野馬追 2年の軌跡」に英語ナレーションを入れることを考えました。これにはすでに英語字幕をつけるボランティアをさせていただいています。この字幕を素材に英語の本物の音を体験し、アウトプットすることをねらいとしたのです。

英語といえば、学ぶ割には直接アウトプットする機会が少なく、シャドウワークになりがちです。アウトプットという試金石が少ないために、道具としての英語、などといいつつも、道具として通用しない(ホテルの安歯ブラシのような)ものが教えられることも少なくないと言わざるをえません。

さて、授業の内容は正式レポートを仕上げてから…といたします。

私が浜通りに出前する理由は、20世紀的豊かさの基準と、個人のキャッシュだのみの教育に対するささやかな抵抗です。

浜通りはたいした産業もなく貧しかったので潤うよう原発を置いた、という説明をたびたび耳にします。南相馬に住んでいた親戚の暮らしを思うと、確かに朝早くからの田畑での仕事は大変だったことでしょう。でも、採れた野菜を食べ、自宅で味噌、醤油をしこみ、自分の身体をしっかり使う手作りの暮らしが豊かでないといえるでしょうか。

ところが20世紀の日本では、親のキャッシュで学費を払い、親以上の学歴を手に入れ、なるべく大規模なところに就職し、高い賃金を安定して得続けるのが豊かさだったのではないでしょうか。

今でこそ、付加価値の高い作物や加工技術で前者と後者の間でしぶとくねばる工夫もしやすくなったことでしょう。でも、原発はひょいっと後者の在り方にポイント切り替えを促したように思うのです。

なので、ここでもう一度教育を通してねばってみようと思うのです。

ここで生まれ、形となるものは、どこへ持って行っても確かな価値を生み出す、という手ごたえを感じています。

Please follow and like us:

翻訳しながら感動してます

これをINPP翻訳1冊目にするには訳がありまして。The-Well-Balanced-Child-small
たくさんのお父さん、お母さん、幼稚園や小学校の先生たちを励ますものがよいと思ったのです。
(専門的なものは後に続きます)

福島に翻訳の友が与えられたのも嬉しいこと。

原始反射・運動発達研究のパイオニア、英国INPP(神経生理心理学研究所)。
所長のサリーはなかなか詩人で、アカデミックに律儀です。
人間の発達と学習を語る文章にサイエンスとアート(要するに教養)を感じます。

たとえば…

”自然は音楽を通してみずからを表します。
木々の葉をわたる風のささやきから、荒れ狂う海岸の雷鳴まで…。
すべての生きとしいけるものは「動き」を共有するように、
また音(ひびき)をも共有しているのです。
『なぜなら、音は動きが創りだすものだから』(J. Leeds) ”

いいでしょう?

INPP本部はこちらをクリック The Well Balanced Child
( by Sally Goddard Blythe @ INPP UK )

Please follow and like us:

それって、シュタイナー教育…? 成分表示は大丈夫?

シリコンバレーで活躍するひとたちの多くが、index1
わが子に選ぶというシュタイナー教育。
びっくりするほど超アナログで、
あわてず、せかさず、沢山の美しいものに
感覚で出会うチャンスも豊かです。

それぞれの子どもが
「いま準備ができていること」を大切にするから、
いわゆる普通教育と特別支援教育の根本が
通じているのも興味深いことです。

このごろ、シュタイナー教育にかかわる
大人の方とお話ししていて気になることがあります。

「シュタイナー教育のセミナーできいた」と
おっしゃることに、別の手法が混じっているのです。
そりゃいろいろな手法を知るのはかまいません。
わが子によいものを、と思えばごもっとも。
世にはシュタイナー教育に共鳴する、
あるいは似ている教育方法もあるでしょう。

でも、ときには
「計算が速くなる」
「クラスのみんなについていける」
「漢字がどんどん覚えられる」
といかにも20世紀的な、多く、速く、強く、等しく、を
うたい文句とする手法も混じっているようです。

また、困っていないように見える子どもにも
無理やり問題点を探りだすことをすすめている
場合もあります。

シュタイナー教育に純粋であることを
求めているのではありません。

ただ、本質的にシュタイナー教育となじまないことを
混乱を招くような見せ方をするのには疑問を感じるのです。

こどもの個性というメッセージを受けとめ
大人が自分の見方を自由に疑い、変えることこそが
大切だと私は考えます。
焦ってはいけません。
子どもを、自分を待つ時間も必要です。
周りのせいにして急ぐということは
一体だれを大事にしているのか。

セラピーありきではありません。

どんなセラピーより人体、それを創りだす
しくみのほうがよほど素晴らしい。
哲学のあるメソッドならばわかりきったことです。

Please follow and like us: