インフルエンサーがインフルエンザ?

今年もその時期がやってまいりいました。
各地でインフルエンザが大流行、学校はお休み、鶏は処分、大変な「影響」が出ています。

おやおや?社会に大きな影響力を持つひとをインフルエンサーと言うようですが、インフルエンザとそっくりですね。まさかウィルスばらまいている…?いえいえ、インフルエンサーとインフルエンザ、語源がまったく一緒です。

東方の三賢人、星に導かれベツレヘムへ/画・ジオットー
東方の三賢人、星に導かれベツレヘムへ/画・ジオットー

昔々のイタリアでひどい風邪が流行りました。当時、伝染病がウィルス(virus ヴァイラス)によるものとは考えられず、「星のめぐりの影響」と恐れられました。星の力がin「中に」flu「流れこんだ」enza「もの」として身体にいろいろな症状を引き起こすと思われたのです。これをあながち迷信と切って捨てるのはせっかちです。天体のリズム、位置関係が地上の生物に影響することは、農林業関係では知られたことですからね。昔の人は宇宙のリズムを私たちよりこまやかに感じ取っていたのかもしれません。

イタリアでの発音はインフルエン「ザ」ではなくインフルエン「ツァ」でした。でもイギリスでは面倒くさくてflu「フル―」しか言いませんから、語末の発音は出番がありません。しかしまあ、ここまで省略するとインフルエンサーもインフルエンザも本当にいっしょくた、ただのfluになってしまいます。日本では病気の方を「インフル」と四文字で言うこともあるようですが。

人間のインフルエンサーって何なんでしょうね。メンタル・ウィルスを広めるのは感じが悪いなあ。すでに人々の心の中にある何かを思い起こさせ、響きあっているならちょっと素敵ですが。

さて日本語では「インフルエンザの予防接種」と12文字を費やすフレーズも、英語なら拍子抜けするほど簡単です。「flu shot」.

I had a flu shot last Thursday and it’s still swollen.
こないだの木曜インフルの注射したんだけど、まだ腫れてる。

あれ、痛いんでしょうか、かゆみもあるんでしょうか。
文明的流行病にはまるで縁がなく、しもやけ揉みつつ思いめぐらしております。

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