ロールスロイスをくじ引きに?

なんだかこれも学術的には出典の突き止められない話なんだけど、応用はできるでしょ。

バチカンにロールスロイス1台ご進呈伺いが届いたマザー・テレサ。
どうしたと思う?mother_teresa11

①まあ、なんてこと、腐った富の象徴!拒絶!
②あら、それ高いんでしょ。中古車やさんに売りましょう!
③くびじびきにすんべ。

正解:③

車の市場価格の数倍の売り上げを得て、福祉に用いたそうな。

宝くじに当たる確率は買っていても上がらない。あれに似たものをどう売るか、考えたらよろし。

ご参考にしてくだされ。

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プロになれること、なれないこと、私なりの基準

もうずっとずっと前のこと。
大学OBOGのオケがメサイアに挑戦するというので紛れ込みました。

練習ではこう思ったのです…
えええ!指揮はあの大御所先生?!
オケのみんなもすごく上手。
第1ヴァイオリンは音程バッチリ、キレッキレ。
第2ヴァイオリンも深くて確かでいいわあ。
合唱のハーモニーも素晴らしい!
みんなも私もやるじゃん。

そう、こんな感じ!

と・こ・ろ・が…

本番のCDを聴いて奈落の底に落ちました。
全く違っていたのです。(ご紹介しませんが)

いったい何を聴いていたのか…あれは幻聴?

本番はみんなまじめな顔してずっこけドリフのオーケストラ。
よく客席からブーイング飛んでこなかったこと。
ソロを歌ってくださったプロの歌手の方たちには感服するばかり。
どうして噴き出さずにいられたのか…。

あまりに不可測なところでコケるので
眠気予防BGMにはいいけれど、おかしすぎる。

これが生涯アマということ。

技術レベルの問題ではありません。

セルフモニターのタイムラグです。

初心者でもセルフモニターが効いてどんどん伸びることがある。
それが「筋がいい」分野。

残念ながらこの仲間はオケとしてはセルフモニター不足。
「できてない」ことを「自覚できない」。調整が必要なのに気づかない。

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逆に、私は仕事である通訳の録音は想定どおりか、それ以上。

そりゃ「できてる」のは「知っている」。そんなの当たり前で別に気に留めることでもない。

気に留めない?

そう。

いい加減では?

いいえ。

だって「気」は他者メインに使っているから。仕事ってそういうものです。
自分メインに用いるならそれは練習。家でやればいい。

セルフモニターにずれがなく、必要であれば瞬時に調整しているみたい(無責任)。たぶん、あとで確認、ではなく確認イメージを「予想」している。で、予想以上のことを「本番」でやる。

相手に合わせすぎて自分がお留守なんてことは今までありませんでした。

内村鑑三が「真理は意地悪くも楕円である」と言っていたのを思い出しています。楕円の中心点は2つあるのですよね。あんな感じです。他者にも自分にもフルに向き合っているのだけれど、普段の自分意識とは高度が違うような。

みなさんはどんな分野でそんな気分を味わっていますか?

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1月6日まではクリスマス。商業的でも騒いでもいい、ただ…

みなさん、クリスマスはいかがお過ごしですか?明日から16日あたりまでずっとクリスマスですからね、ここいらでくたびれていてはいけませんよ。

えっ、昨日、今日で散財してしまった?
なるほど初もうでのお賽銭はしょぼいわけだ。

日本では「クリスマスが商業的すぎる!」との批判の声を耳にします。中高生のころの私もそうでした。毎朝讃美歌、説教、祈り、讃美歌からなるきちんとした礼拝で1日を始めていたのですから、骨身に沁みていました…「なんにも知らない人たちはみっともないわね」と思っていた…青かった。

あのねえ、クリスマスに辛気臭い顔しててもしょうがないでしょ!
めでたく騒いでいいんですよ。


だいたい明治のキリシタン禁令解除以降クリスマスが入ってきたころには、欧米のクリスマスはすでによっぽど商業化していました。

昼3時過ぎにはなんだか暗くなるイギリスだって夜までこのとおり。
INPP関係でよく行くチェスターのクリスマスマーケット。まあ、程よい暗さですが。

 

 

そもそもイエスの母子手帳にお誕生日1225日と書いてあるわけではありません。

3世紀、クリスマスをいつにするかは大議論の的でした。520日、418日か19日、525日、12日、1117日、1120日なども候補に挙がっていたのです。

どなたか当たった方は…?あら、うちの親戚3人も当たってる。もとになる暦が違いますが。

1225日なったのはローマ暦の冬至だから、とか春分から9か月でちょうどいい、とか異教の太陽の祭り、とかいろいろな説があります。

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ストックホルム近郊、イエルナの共同体。バイオダイナミック農場の土壌はびろうどのよう。リンゴも来年の土壌に。

決めた理由はいろいろでしょうが、受け入れられた理由は「異教の太陽の祭り」が腑に落ちます。異教というのは何とも上から目線な訳語です。私は人びとの感覚に沿うものになった、と思うことにしています。

北半球の人たちにとって冬至とその次の日の昼の長さの違いは、425日と26日の違いよりありありと感じられたことでしょう。ああまた暖かい春が来る!生き延びられそうだ!という喜びでいっぱいになったことでしょう。

それは理屈でなく、ハラで感じる喜びだったはず。

このハラの感覚が予熱となっているところに、すべてのヘマを何事もなかったかのようにしてくれるというイエスの誕生が重なったら…そりゃ自然にうまくいくでしょう。

さて、身も蓋もないようですが…めでたく騒いで散財した後は2つ気に留めてほしいことがあります。

  1. 1回目のクリスマスの前は「いつまで待てばよいのか知りようもないまま待つしかなかった」時間であったこと。そういう時間は永遠の長さに感じられます。こんな待ち方は最近あまりきかなくなりました。
  2. 光の復活(おとずれ)=命の復活(あらわれ)ではないこと。命の復活=芽吹きにはなお3か月あまりかかります。その間目に見えぬ土壌の中はなかなか忙しいのです。そんなにインスタントじゃないのよ。なにごとも前触れ、本番と二段構え。

こんな話もしているから忙しんだわね。

ご関心おありの方はお気軽にご連絡ください。道場見学はお断りしていますが、おひとりずつお話伺っています。

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NHKで一番通訳泣かせの番組は?

通訳といえば昔はニュースの音声多重放送。たしかにNHKの番組は日英通訳の練習にもってこい。

ここでクイズです。一番通訳者泣かせの番組はどれでしょう?

 

政治…?

ブー

経済…?

ブー

討論番組?

ブー

スポーツ?

ブー

大河?

ブー

ためしてガッテン

んー、ちょっと近づきました。

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答え:鶴瓶の家族に乾杯!

理由は簡単。あまりにも不可測、想定外だからです。

それほど通訳の仕事は準備が大事。「家族に乾杯!」に比べたらほかの番組なんて200%下調べできます。

ところが「鶴瓶の家族に乾杯」で準備できることはわずか。旅する地方の特色、旅人のプロフィールぐらい。あとはどこでどんな人が現れ、故郷の言葉で何を話し、何が起こるかさっぱりわかりません。

例えば、人なつこいおばあちゃんが鶴瓶さんを座敷に通して、郷土名物をふるまいながらおじいちゃんの病気のことを話し出したら…

「ほれ、このいかにんじん食ってみろ。いや~おらほのおんつあ、病院で検査したら血がひとの3ぶんの1しかねえって言わっち。」
「そらおかあさん、心配でっしゃろなあ。」(ここで鶴瓶さんお茶をこぼす)
「あらららら、かんかちしねがったかい?」

いかにんじんって何?squid and carrotのほかにどうしよう!!血が3分の1!そんなはずはありません。おそらく赤血球の数値のこと。そうは思ったうえでさらりとおばあちゃんの言葉どおり訳さないと鶴瓶さんとの話がずれてきます。

で!かんかちって何?

そしてニュース通訳の口調ではあの番組が台無し! 

というわけで、「鶴瓶の家族に乾杯!」は医学会よりよほどハードルが高いんですよ。(えー、例題は福島の皆さんには朝飯前でした。)

福島名物いかにんじん。松前漬けのルーツです。
福島名物いかにんじん。松前漬けのルーツです。

でもさいわい、医学会と違って再放送があります。本放送でうまく訳せなかった表現を仕込みなおし、再放送でリベンジもできますね。そうか、最近はハードディスクに録画できるのでした。

通訳道場のメイン教材に「鶴瓶の家族に乾杯!」を据えるわけにはいきませんが…臨時イベントならいいかしら。

思わぬところに教材は転がっています。あとは料理の腕次第。

通訳道場★横浜CATS オリジナル教材の仕込みも順調です!

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学習優位感覚、その活用法で大丈夫?

やっぱり自分のことって気になるもの。タイプ判定アプリは相変わらずの人気です。教育では「学習スタイル」がそれに相当するようです。

こんなふうに言われたこと、ありませんか?
「あなたって聴覚優位ね。歌うみたいに話すし、擬音語も多いからすぐわかったわよ。」

おおっ、そういう見方があるのか、面白そう、もっと知りたい、と思っても無理はありません。

そんなに簡単に…まあ…
そんなに簡単に…まあ…

学習優位感覚(VAK)とは視覚Visual、聴覚Auditory、体感覚Kinaestheticの3つの感覚を学習に主に用いられる感覚とする考え方です。何十年も前にこのことを初めて提唱したのはゴードンメソッドのスタッフだったと言われています。(ゴードンメソッドは日本では「親業」として知られています。)

私もこの見方を面白いと思ったことがありました。ただ、なんとなく気になる違和感があったのです。教育関係でもたびたびブームになってはいました。でもいつもきまってある壁を超えられずに尻すぼみになっていたのです。なぜだろう、と気になっていました。

The University of Virginia で神経科学・心理学をベースに認知と学習を研究するDan Willingham 教授の著書”Why Don’t Students Like Schools?”を読んで腑に落ちました。

世間のプロのハラって賢いものですね。要らないもの、怪しいものはさらりと拒む。いくらごり押ししても入らない。

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そもそもこのフレームワークは人をタイプ分けするためにあるのではなく、活動のバラエティを担保するためのものだったそう。

“Learning-style theories don’t help much when applied to students, but I think they are useful when applied to content.”(p.165)
学習スタイル説は生徒にあてはめてもあまり役に立たないが、学習内容にあてはめると役に立つようだ。

確かに、私もレッスンを組み立てるときはこんなアクティビティ表を作っていました。どのアクティビティがどの感覚を主に使うか「相対的」に印をつけたものです。出前授業を頼まれるようになったのもその頃からです。

Activity

V A K

Recitation

Read and Look Up

Cards

実は生徒たちのタイプを見立てようとしたこともあります。でも深い違和感がありました。同じ人でも日によって、話題によって様子ががらりと違うからです。毎日会っていなければ気づかなかったことでしょう。

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実はVAKを人に当てはめた場合の妥当性は証明されたことがありません。

It’s important to keep in mind what the hypothesis behind learning styles actually is. The prediction of any learning styles theory is that teaching method one might be good for Sam but bad for Donna, whereas teaching method two might be good for Donna but bad for Sam….An enormous amount of research exploring this idea has been conducted in the last fifty years, and finding the difference between Sam and Donna that would fit this pattern has been the holy grail of educational research, but no one has found consistent evidence supporting a theory describing such a difference….Children are more alike than different in terms of how they think and learn.

留意すべきは、学習スタイルの背後にある仮説はどんなものか、ということだだ。あらゆる学習スタイル説が決め込んでいるのは…サムにはよさそうな教授法①はドナにはだめで、教授法②はドナにはよいがサムにはダメでということだ。この観点を検証すべく膨大な研究がここ50年の間になされた。サムとドナの間にこの見方にぴったりあてはまる差異を見出すことは、教育研究界の「聖杯」でありつづけている。しかし、まだ誰ひとりとしてそのような差異を唱える説を支持しうる恒常的な証拠を見出していない。…子どもたちの考え方、学び方は違っているところより似ているところの方が多いのだ。

人の多様性はゆっくり付き合うに値すること
人の多様性はゆっくり付き合うに値すること

私は証明されていない=存在しない、と考えているわけではありません。証明されていないけれど、わりといんじゃないか、ということは少なくありません。

でも一抹のためらいも感じずに「愛」を理由にそこに手を伸ばすことはできません。

ためらいを感じるには標準的、アカデミックな知識とプロトコルが必要です。

If you have felt nagging guilt that you have not evaluated each of your students to assess their cognitive style, or if you think you know what their styles are and have not adjusted your teaching to them-don’t worry about it. There is no reason to think that doing so will help. And if you were thinking of buying a book or inviting someone on for a professional development session on one of these topics, I advise you to save money.

もし自分はまだ生徒ひとりひとりの認知スタイルを見定めていないと気が咎めている、あるいは生徒たちのスタイルはわかってはいるのに自分の教え方をそれに合わせられていない、と思っているとしても、心配無用。そうしたほうが役に立つという理由などない。本を買ったり、職場研修に誰かを呼んできてこの手の話をしてもらおうと思っているなら、財布のひもを締めるようお勧めする。

人は結局自分のことが気になる。VAK説の濫用にはそんな人の性が影響している気がしてなりません。

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プロの通訳を頼んだのにがっかりの原因は…

とある海外発のホリスティックセラピー。だんだん人気も出てきて海外講師の講座も増えてきたそうで。連日となると関係者のボランティア通訳ではなかなか大変。いよいよフリーのプロ通訳さんを頼むことになりました。

かつて最高クラスだっという彼女の通訳謝礼は1日12万円。当日黒のスーツでさっそうと現れた通訳さんらしい姿にみんな安心。ところが始まってみると…

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だめだこりゃ。

講師は立って聴衆の間近で話しているのに、通訳さんは後ろの小さな机にかじりついて座っています。メモとりに忙しく、視線は下を向いたまま、聴衆とみることがありません。

調子は安定している…というか一本調子。講師とは声の調子がまったく違い、聞いていると疲れます。まるで違う音楽を交互に聴かされるのですから。「えー」「しかしながら」と通訳独特の堅い口癖も気になります。

よく聞くと専門用語があやふやで、関係者なら間違えない数字のケタが違っていることも…。専門用語もどうも英和辞典に載っているような訳語。講師の頭の中の風景が見えていないのは明らかです。

聴衆からの指摘を休憩時間に確認すると、「私は通訳ですから専門家ではありません!」と怒ってしまいました。

急に交代というわけにもいかず2日お願いしましたが、がっかり。主催者は「これなら身内の留学がえりのスタッフのほうがまし!」と。それではセラピー自体が趣味レベルにとどまるのに…それにしてもなぜこんなことに?

通訳の仕事の8割は聴くこと、準備すること。
通訳の仕事の8割は聴くこと、準備すること。

この通訳さんとは事前の打ち合わせをしていなかったというのです。考えられない…

面倒でも通訳者を呼び出して、顔を合わせてがっつり打ち合わせをしてください。その時点で専門知識を軽く見ている、滑舌・発声はよくないと思ったら断ってよいのです。

通訳の仕事は事前の準備が8割です。事前の資料請求、打ち合わせをしない、文系オンリー、語学屋さの通訳者は避けましょう。

プロならばしつこく事前打ち合わせをするものです。そして当日はすっかりその業界の人になり切って登場。専門用語もなにごともなく話せるのです。

通訳に大切なのは語学力だけではありません。むしろ話す人、聴く人の頭の中の地図を把握する力、新分野を学習する力が不可欠です。この力を鍛えるには新米の頃にいろいろな分野に自分をさらすこと。専門分野に落ち着く前に、ある程度の緊張感をデフォルトにしておきましょう。専門分野が鈍らないためにも。

半端な英和辞典ほどやっかいなものはありません。横浜CATSではネット時代の通訳者の準備方法もお話ししています。

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ロンドン・サヴォイホテルの愛ある鬼の名言集♪

「人はほめて伸ばすっていうけれど違和感…」
「叱るのも苦手だし…」

そんなあなたもこのビデオをご覧になったらスッキリなさるかも。私はスカ~~ッとしました。 

サヴォイといえばロンドンでも屈指の超一流ホテル。これほどのブランドとなるとリニューアルは大きな賭けです。20101010日のリニューアルオープンに向かう日々を収めたのがこのビデオ。サヴォイともなればスタッフの立ち方、歩き方、話し方、ドアの開けたて、アイロンのかけ方にいたるまで「サヴォイの流儀」があります。そしてゲストももちろんすべてにサヴォイ流を期待して来ます。

スタッフ研修をまとめるヘッドバトラーのショーンさんが素晴らしい!とてつもない愛ある鬼なのです。ショーンさんはゲストの期待≧従業員のサーヴィスを決して許さない。どんな小さなことも見逃さない。びしっと指摘し、気づかせる。ほめたりなんかしていない。ただ精確、妥協ナシなのです。

4:57―
「ただやればいいというものではない。流儀には諸々細かいことがつきものだ。朝のお茶の淹れかた、新聞の渡しかた、シャツのアイロンのかけかた、ちょっとしたものの折りたたみかた、お風呂のお湯の張りかた。もし犬の散歩をたのまれたらどうする?いろいろあるんだ。」
I’m not expecting to do just like that because there’s a quite a bit how to serve your morning tea, how to present the newspaper, how to press the shirt how to fold something how to run a bath… what about if somebody asks you take their dog for a walk… there’s a lot.

5:14―
「シャツのアイロンがけは目をつぶってだってできるようになるさ、この研修が終わるころにはね。」
You will be able to iron the shirts and press with your eyes closed by the end of this time.

19:09
「ひとつ言っておいたはずだ。なんだったかね、私が君に向き合ってほしいと言っておいたのは?」
「僕は厚かましい、と」
「そう、その厚かましくて尊大なところが好かんのだ。」
“I mentioned one thing to you. What did I mention that I want you to work on?”
“My cheekiness.”
“Cheekiness and arrogance I didn’t like.”

私は厳しいし、ずけずけ言う。誰彼構わず好かれるわけではない。気にするかって?別に。
I’m quite demanding, I’m quite direct …means not everybody’s taste. Do I care? Not really.

「なんだっていつも遅刻するんだ?自分の葬式か?」
“What’s that thing you are always late for? Your own funeral?”

25:18
「おい!今度しゃべっているところを目撃したら、口をセロテープで閉じてやる。万が一なにか粗相があったら、君はクビ、私もだ。私は自分の評判を君たちゆえに落とすようななつもりは決してないからな。」
Excuse me! If I catch you talking again I will put sellotape on your mouth. if anything goes wrong you might be looking for a job plus me. I have no intention to lose my reputation over any of you.

へっぽこな新人にも手加減ナシの厳しさ。その視線が注がれるのはスタッフ本人の成長やらではなく、さらに先のサヴォイホテル、サヴォイのゲスト。 

いやあ、しびれました。

私の通訳道場もサヴォイ流でまいります。準備、訳語選び、発声、服装までサヴォイレベルです!認定通訳者には前日徹夜しても、電車が遅れても当日は何事もなかったように優雅にやっていただきます。

まあ、つまり私も愛ある鬼でいるってこと。

あなたの中にも愛ある鬼がいるでしょう?その鬼が育てる愛しい誰かがいるでしょう?嫌われる、とか人目が気になるとかどうでもいい。それで離れる人にはさっさと離れていただきましょう。

自分にはそれほどの専門がない?いえ、別に専門なんかひとつもなくてもいいのです。誰もが鬼になれるときがひとつあります。

西洋の小鬼、ガーゴイル。なんだか恐くないですねえ。
西洋の小鬼、ガーゴイル。なんだか恐くないですねえ。

それはあなたの大事な誰かが自分自身を粗末に扱っているとき。「何やってんの!」と本気で鬼になれるでしょ?愛ある鬼は自意識から自由なんですよ。

というわけで、私も別にガミガミ怒っているわけじゃございません。

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英語ができる関係者に通訳を頼んだら…

とある海外講師の2日にわたるセミナーでのできごと。

英語が話せる関係者が通訳を買って出ました。講師は留学時代の恩師とあって大張り切り。料金も12万円と破格です。仲間も「内容がよくわかっているからうまい訳ができるだろう」と期待しました。

通訳の仕事の8割は聴くこと、準備すること。
通訳の仕事の8割は聴くこと、準備すること。

オープニングはいい空気だったのは言うまでもありません…でも…

午後も半ばになると声がかすれて疲れが明らかです。英語ができる参加者は不穏な表情。講師が5つ例を挙げても3つほどしか拾えないのが気になるのです。ふだんから慣れている専門用語は拾えていますが、専門用語の間のつながりがあやふや。自分の経験と考えで埋め合わせているようです。

やがて会場からのコメントに講師も教え子の通訳レベルを察知。通訳に合わせて内容を手加減しはじめました。

アンケートには通訳に関するクレームも複数。

録音からの小冊子作りも、同僚たちが15時間分テープ起こしと訳し直しをすることになりましたが…。出来上がったころには参加者の関心は薄れて…悔いの残るセミナーとなりました。

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海外講師、日本の運営スタッフ、参加者。理想と使命を共にする人々の集いだったはずですが、惜しいことになりました。

通訳できることと英語が話せることは全く別のこと。
通訳スキルは学べること。
言葉の世界の景色が広がる通訳道場★横浜CATS。
第2期残席僅かとなりました。
ご関心おありの方はご遠慮なくお早めにご連絡ください。

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ネット検索時代、頭の中に知識は不要?

今日、ネットを検索すればたくさんの情報が得られます。ならば頭はスッカラカンでよいでしょうか。知識を覚えることは旧弊で無意味でしょうか。

「そんなはずはない。でも『もう覚えなくていい』という若いもんをうまく説得できなくて。」という方に”Urban Myths on Learning and Education”共著者のひとり、オランダ・オープンユニヴァーシティのポール・キルシュナー教授(教育学)が味方します。

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what we already know determines what we see and understand, and not the other way around. It is our prior knowledge and experiences that determine how we see and interpret the world around us. It is also our prior knowledge and experiences that determine how successfully we are able to search for, find, select and process the information available on the World Wide Web.

すでに何を知っているかが我々が見るもの、理解することを規定する。逆はない。先立つ知識と経験が周囲の世界をどう見て解釈するかを規定する。どれほどうまくネット上の情報を検索し、見つけ、選び、処理できるかを決めるのも先立つ知識と経験だ。

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ベテランの教育関係者は、若い学生たちが器用にスマホをいじってひっきりなしに検索している様子を見て、すっかり情報リテラシーがあるものと思い込みがちです。ところが…

…much research has shown that effectively solving information problem is for most students, a real problem. According to Miller and Barlett, effective Internet use requires distinguishing good information from bad. They noted that learners not only have problems finding the information that they are actually seeking but also often trust the first thing they see, making them prone to “the pitfalls of ignorance, falsehoods cons and scams”(p.35).

多くの研究が示しているのは、情報がらみの問題に効果的に処するなどということはほとんどの学生にとってそれこそ本当に問題であるということだ。ミラーとバーレットによれば、ネットを効果的に利用するには良い情報と悪い情報を見分けることが不可欠だ。彼らはこうも指摘している。学習者の問題は本当に求める情報が見つかるかどうかだけではなく、往々にして最初に目に入ったもの信じ、『無知、欺瞞、いんちき、ぺてんの落とし穴』に陥りがちだということだ。

お次は学生の珍宿題。でもかわいいものです。

The mistaken beliefs that (1) the teaching/acquisition of knowledge is no longer necessary, and (2) learners are digitally literate and capable of solving information problems lead to them writing essays on Baconian science with texts about the twentieth century British artist Francis Bacon…

こちらが勘違いして(1)知識の教授や獲得はもう要らない(2)学習者はデジタルリテラシーがあり、情報に関する問題を解決できる、などと思い込んでいるから、学生がフランシス・ベーコンの自然学について小論を書くのに、20世紀英国の芸術家フランシス・ベーコンについての文献を参考するような羽目になる。

students-1177711_640大学ならば教員が「君、それはベーコン違いだ」と気づきます。でも社会に出てからはそうはいきません。

We actually need more knowledge to learn and apply the skills we need in our knowledge society. And the skills that we need also need to be learned! 

実のところ、この知識社会で必要とされるスキルを習得し適用するにはさらなる知識が必要なのだ。そうした必要なスキルも習得しなくてはならないのだ!

まったく当たり前のことですが、ネットの情報空間が無限だとしても、自分が使えるのは自分の器のサイズぶんに限るということです。

近所のご長老がいつも言っています。「教わるときはなんとなく聴くんじゃなくて、頭の中にしっかり入れなさい。自分の頭の中に入ったものは人に盗まれないよ。」

そう、オンラインのものは電気が切れたら見られない。
本は盗まれるかもしれない。
自分の中にあるものは誰も盗めない。

さて、情報を知識としてとり入れるとき、偽りでないか、剽窃でないか、プロパガンダでないか、吟味することが不可欠です。この習慣は高校、大学で鍛えられるのが普通ですが…日本はめっぽう弱い。海外では問題となったセラピー、メソッドが日本に忍び込むこともしばしばだと聞きます。無理もないのですが。

次回はそのあたりのことを。最近、まとめサイトへの疑惑が話題になりましたしね。

 

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日本人に多い【L】の誤解/英語早口言葉その2

はい、始めたからには続けます。

英語で早口言葉をtongue twisterといいます。舌がツイスト、とは言い得て妙です。日本語のあいうえおは口をぱかぱか動かしますが、それは英語に持ち込まないで。ちゃんと切り替えましょう。英語では口の動きは最小限、舌が活躍します。早口言葉は発音を自然にするのに効果的。(で、舌のポジション、動きの土台は実は耳なんです。)

ところで、Lの音ってどんな音だと思います?

舌をぺろん!と落として「るっ!」みたいな音を出してくれる人が多いんですが…それはちょっと違う。

動画でお目にかけると美観の問題がありますので、今日は文字でごめんあそばせ。英語は下あごは下に落とすのではなく、金魚のように前にスライド。こうすると平たい顔族でも口が縦に開きやすいでしょう?口を縦に開いたら上の前歯の付け根に舌先をぐっと押し当ててください。入れ歯が外れないように気を付けて。その状態で息を出すと?舌の両側から息が抜けて音が出ますよね。それがLの音。

ぺろん、は後ろから追いかけてくる母音に「邪魔だ!」と突き倒されるから。例えばlemonのlとeみたいに。

後ろから煽るパッシング野郎がいなければ、ずっと「L~~~」とのんびりしていたいのです。all, callのように。

では、やせっぽちロレンスがカノジョとロブスター両方いっぺんに失くした気の毒なお話です。Peter Piperに比べると柔らかい音が多いのでちょっとゆっくりに聞こえますなあ。

ははあ、カノジョがロブスターと駆け落ち…
ははあ、カノジョがロブスターと駆け落ち…

 

 

さてさて知らざあ言って聞かせやしょう。私は横浜生まれの横浜育ちですが、何か?

「あんだおらのごどあんだあんだ言うげっとおらもあんだのごどあんだあんだ言わねぇがら、もうあんだもおらのごどあんだあんだ言わねぇでけろよ、あんだ。」

 

通訳は学びの場のプロデューサー、コンシェルジェ。遊び心も大事です。

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