進路に迷う高校生に大事にしてほしいこと

29年前の2月9日の夕方、私は自分史上最高にゴキゲンでした!こんなに面白く学んだ日はない。それを誰かにしゃべりたくてしょうがない!もうコーフン。2時間半の帰り道、外は真っ暗でも心の中は満艦飾!

私が家族にまくしたてたのは…ICUの入試です。…変?

いや、だって面白かったんだもの。自然科学、人文科学、社会科学、どれも壮大で深くて。テストだってことなんか忘れてた。ICUの先生の書き下ろし課題文はそのまま手紙、贈り物だった。(一般能力と英語はまあ普通でしたけど。)今でも3科の課題文についてはあの頃のようにまくし立てられます。ご迷惑でしょうから簡単にまとめます。

  • 自然科学:ほうれん草が発芽する条件を読んで東南アジアでのケースを元に別の地域での生長をシミュレーション。気温、土壌などの条件を月、太陽の運行まで含めて計算するという物理、化学、地学、生物の垣根を超えたテーマ。
  • 社会科学:日本人が政治に「グレー」なイメージを抱く理由を古代ギリシャのポリスの成立と比較して考察。
  • 人文科学:古代ギリシャとキリスト教の「死すべきもの」観。

いや、べつに外郎売りみたいに毎日暗誦しているわけじゃありません。たぶん試金石としていつも使っているから、忘れないのだと思います。

 

いまの高校生、学部、学科をどう選んでいるのかな?なりたい職業が決まっていて迷いなく選べる人はいいけれど、みんなが職業志向じゃないでしょ。何も選ばないわけにはいかないんだから、迷っている人はどうしているんだろう

30年余り前の私がそうでした。というより、私の求めるものは心にはっきり描いてありました。人はどこからきてどこへ行くんだろう。誰もがやがて死んでしまうのになぜよりよく生きようなどとするのだろう。なぜ戦争はなくならないのだろう。国家とはなんだろう。時間とはなんだろう。こんなことばかり考えていた。気になって、気になって、どこが就職に有利か、なんて頭が回らなかった。哲学科、政治学科、史学科…どれもピンとこなかった。

だからICU(国際基督教大学)を見つけたときは飛び上がるほど嬉しかった!なんて広い視界。ここなら自由に問える。わかったふりしないですむ。必ずここに行くという直感がありました。誰に反対されてもゆるがなかった。

迷っている、どれもピンと来ないと思っているなら、迷っているとうことを大事にしてください。違和感はあなた自身の答えに至る道の入り口です。不平、不満とは違う。無視してはいけません。大事にしないとあとでちゃんと戻ってきます、痛みとともに。

人間にはどうも群れの中で楽しく生きる部族と、人より余分になぜ?を繰り返して群れの外に生きる部族がいるみたい。優劣の問題ではなく、別部族。両方必要。ただ、なぜなぜ族が前者に合わせると破たんします。なぜなぜ族は孤独を味わうかもしれないけれど、新しいルールを作るのに長けている。

これが滑走路。両親説得ツアー敢行。

なぜなぜ族の若いもんがそのめんどくさいところを大切にするよう、同部族のおばちゃんは願ってます。

え、就職が心配?あのねえ。それはまた別稿で。それまでこれ読んどいて。

狭い門からはいれ。滅びにいたる門は大きく、その道は広い。そして、そこからはいって行く者が多い。(マタイ 7-13)

Enter through the narrow gate. For wide is the gate and broad is the road that leads to destruction, and many enter through it.” (NIV)

Enter ye in at the strait gate, for wide is the gate and broad is the way that leadeth to destruction, and many there be who go in thereat. (21世紀欽定訳)

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