「和風」な表現もさらっとキメる日英通訳のコツ

通訳道場★横浜CATSにはすでに社内通訳をつとめている方が何人も。とても面白い、はっとするような問いをお土産にいただくこともしばしば。

「商談がうまくいってほっとしたんですけど、取引先の方が念押しのつもりか『沈没するときは一緒ですよ』って言ったんです。日本らしいちょっと悲壮な表現だとは思うのですが、そのまま英訳したら変ですよね。」

そう、字面通り言葉を英語に置き換えると…「えー!そんな危なっかしいところに来ちゃったのか…。味方すると言っているのにこっちも信頼されていないなあ」と思われるかも。

さて、皆さんならどうします?

まあ、CATSの皆さん、アイデアが出ること出ること。 あえてあまりよろしくない例を。

‘Let’s succeed together! ‘
ん?それどこから出てきたの?離れすぎ。ポジティブすぎるとお調子者に聞こえるよ。

‘Let’s do our best so that we may not drown.’
前後の組み合わせが滑稽。ベストを尽くすというのに溺れなければOKなんて…

あのね、取引先の方が使った言葉から目を離さないで。「沈没するときは一緒ですよ」の水面下に耳をすませるの。つまり何が言いたいの?

①沈没する=難しい局面もあるだろう。
②一緒ですよ=見捨てないでほしい.

これをご本人が使った舟の比喩に戻す。これがポイント。離れない。
… たとえば ‘Please do not leave us in a sinking boat.’はどう?アメリカの営業マンさんも答えやすいのでは。

今回のような表現を日本独特の文化と考えることもできる。でも…私はあまりそうしない。文化は日本のなかでも相当差があるから。文化という印籠が出てくると自由に動ける余地を見失うから。

それにひとりひとりがひとつの文化。もとの言葉に耳をすませたほうがシンプルで通じるメッセージになりそうですよ。

言葉の学びは一生もの。一生未完成でいい。だから楽しい。
7月から一緒に学ぶ仲間を待っています。
通訳道場★横浜CATS 第3期 申し込み受付中

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