オバマ大統領広島演説⑩-〇〇力を大切に

ここはリンカーン大統領のゲティスバーグ演説(これの通翻訳は後日別稿にて)が透けて見えて仕方ないところ。今日は2つご紹介します。

We see these stories in the hibakusha –- the woman who forgave a pilot who flew the plane that dropped the atomic bomb, because she recognized that what she really hated was war itself; the man who sought out families of Americans killed here, because he believed their loss was equal to his own.

My own nation’s story began with simple words:  All men are created equal, and endowed by our Creator with certain unalienable rights, including life, liberty and the pursuit of happiness.  Realizing that ideal has never been easy, even within our own borders, even among our own citizens.

But staying true to that story is worth the effort. It is an ideal to be strived for; an ideal that extends across continents, and across oceans. (段落の途中でごめんなさいよ)

まずおおっ、と思うのは、平和のために「我々が語るべき物語」を指さしながら、それが「すでに被爆者たちによって語られている」という構成。

これ、リンカーン大統領も使っています。「①我々がAするのは誠にまっとう。(中略)いやいや、すでに彼らがみごとにAしている。我々はとてもとてもかなわない。」

リンカーン大統領の場合、このあと「②むしろ彼らのBという使命が未完なんだから、我々はBをがんばろう。」というトリプルアクセルみたいなワザで、北軍勝利は世界的、地球的意味がある!とかなんとか壮大に鼓舞しています。なんという高揚感!(でも、日本は幕末でそれどころじゃなかったと思いますけど。)

オバマさんは②のすり替え鼓舞はしません。「A(=戦争をなくし、平和を創りだすような物語を語ること)は難しいけれど、みんなでがんばろう」と続けます。そのぶん静か、内省的です。

ふたつめは独立宣言の一部を引用。ここもゲティスバーグ演説の冒頭で引用されています。ほらね、青字のところ。
“Four score and seven years ago, our fathers brought forth on this continent, a new nation, conceived in liberty and dedicated to the proposition that all men are created equal.”

この演説を聴きながら、「おお、やっぱりゲティスバーグを踏まえている。でも時代、事情が違うと、なるほど、ここはこう違ってくるのか」と思えると深く、楽しくなります。

そう、大切なのは「連想力」。

前回の投稿の通り、大統領演説の生同通はすべきでないと思います。でもどうしても頼まれたら、過去の大統領名演説も準備のひとつとしてすべて通訳練習するでしょうね。

さて、次はゲティスバーグ?あるいはトランプさん?どちらがいいでしょうねえ。

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