クリスマスの歌と言えば ー O Holy Night 歌詞 日本語訳をイメージ順で

O Holy Nightの英語で知る言語の楽しみ

このクリスマスの讃美歌、聞き覚えがある方も多いことでしょう。
このごろ、ポップス調のアレンジであちこちでBGMで流れていますね。実は、なかなか歌詞が奥深くて、慰めと励ましに満ちているんです。

私がこの讃美歌に出会ったのは中1のとき。学校では9月からクリスマスの讃美歌の練習が始まります。中3以上のみが歌うこの曲の美しさにびっくり仰天。音楽と言葉のビートがぴったり合っていてとても心地よかったのです(もとのフランス語より英語のほうがうまく合っています)。しかし…当時は聞いただけでは英語とわからなかったのですね。トホホ。

楽譜を手に入れると、辞書と首っ引き。言葉の描く景色を曇りなく見たいという一心でした。英語がSVOのような語順ばかりではないこと。韻文では語順を入れ替えてイメージの順を保つので、文法的な思考が助けになることを実感したのもこのころです。

母校の録音を持ち出すとちょっとまずいことになりますので、こちらをどうぞ。ケンブリッジ大学、キングスコレッジの聖歌隊です。

震災後のなぐさめ―私たちの苦しみを担い一歩先を歩く存在

2011年のクリスマス前、毎年のようにO Holy Nightの歌詞を思い浮かべると、2番の歌詞に目がさめるような思いがしました。

The King of kings lay thus in lowly manger
In all our trials born to be our friend.
He knows our need
to our weakness is no stranger
王の王が身を横たえたはかようにつましい飼い葉おけ
あらゆる試練のうちに生まれ、我らが友となりたもう
主は我らの乏しきを知り
我らの弱さに寄り添いたもう

当時、原発事故は前代未聞の事故であり、さまざまな課題には前例も正解もない…そんな風に思っていました。

でも、この飼い葉おけに眠る幼い王の王に「前代未聞」なんてないというのです…。震災と原発事故のすべての痛みを私たちと共にし、すべての重荷を担って私たちの一歩先を共に歩いている…。

なんという慰め、励まし…。

試練を回避、否定するのではなく、試練は試練として受け入れ、共に歩む。後に続く私たちの相変わらずな弱みにも寄り添う。

なんという存在…!

(なんでもポジティブ化したがるアメリカのN.P師あたりとはだいぶ違いますねえ。)

なるべくイメージの順どおりに訳してみたものをPDFでのせておきます。この日本語訳は歌うためのものではありません。歌うのでしたら、由木康先生の日本語詞が名訳にして名詩です。

あと…うんうん考えた後は、発作的に変なことしたくなるときがあります。え、何をやらかしたかって?まあ、とくとご覧ください。まあ、ばかばかしいことは楽しいねえ。

クリスマスおめでとうございます。

O Holy Night  歌詞 イメージ順日本語訳ダウンロードはここをクリック

持続可能な社会のための通訳者 冠木友紀子のプロフィール

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