「外国語」なんてない。すべては方言。

外国語なんてない。国の間には人間が作った国境がある。でも言葉のあいだにはそんなものはない。ブータンに来てそう実感しています。

ここのところ、大学の同僚のコロンビアご出身のスペイン語の先生と語源について盛り上がっていました。sacred, さくら、酒は通じるんじゃないの?なんて。

東洋の語源学は定説が少ないことを承知で、いろいろ勝手なことを言っています。それでもわりとまじめに、サンスクリットを学ばなくちゃね、と言い合ったりもしていました。

そこへインドヨーロッパ祖語のゆりかご、ヒマラヤ近くのブータンへ出張です。あまりにタイミングがいい!

今年は雪が少ないそうです。

ブータン地元の言語はゾンカ語。インドヨーロッパ系ではありませんが、これがびっくり。数の数え方、いち、に、さん、し、ごはチッ、二、スム、シー、ガッで日本語とほぼ一緒。本をあらわすキタップはアラビア語の単語と同じです。水はチュ、みたいな感じで、これは中国語のシューエ、日本語のスイにつながるでしょう。

きっと世界にはご先祖様みたいな言語がいくつかあったのでしょう。それが山、谷をこえていろんな方言になった。

外国語なんてない。どれも親戚の方言。ちょと顔の似ているイトコやハトコ。

もし、日本の子どもたちに、アジアの言葉にそんな親しみを覚える機会があったら…

いまは全員で土の匂いのしない、興趣ない英語を国際語が将来の役に立つとと称して学んでいますが…下心と打算は退屈だわな。

せめて英語に1年つきあったあと、中学2年時に諸言語に幅広く出会う機会を!と願います。
持続可能な未来のための通訳者 冠木友紀子プロフィール

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