通貨・数字の通訳はどうする?

「億単位の金額が飛び交うと…」(わあ、すごい)
「通貨の計算に戸惑います…」

無理しなさんな。そんなところでかっこつけても仕方がない。

ちょっと才走った通訳嬢がすらりと通訳したつもりで、そのあげく、あとで言った言わないのもめごとになるのが数字、金額。

社内ならまだしも、フリーランスが請け負ったクライアントの案件だったらひとたまりもありません。

F1レーサー、日光いろは坂のバス運転手さんを思いうかべてください。

プロは直線とカーブではスピードを変えるでしょ?

どこでもかまわずすっ飛ばすのがかっこいいと思っているのは自己中心的な初心者です。

私は、数字には通訳メモとは別に大きめのポストイットを使います。先方の現地価格、数量をメモ。これでいい?とメモを先方に確認。換算して日本側に伝えます。それを海外、日本側両者で確認。参加者のどなたかに協力をお願いして、いつの、何についてのメモなのかタイトルを書いていただきます。

みなさん、喜んで協力してくださいますよ。誰もが順調かつ正確なコミュニケーションを望んでいるんですから。それに、人に頼りにされるってうれしいでしょ?

オンライン通訳道場 第5期お申込み受付中!

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オンライン授業を活かすには-中高生無料通訳道場より

おかげさまで新コロ臨時休校中高生限定無料オンライン通訳道場も4クラス7回は無事終了!

私こそ、朝に夕に中高生のはじける声を楽しみに、まことに健康的な毎日をありがとうございました。

元女子校の先生が初対面の中高生のみなさんに出逢って、オンライン授業の強み、弱みを改めて実感しました。そして2つ、思うことは…

話し手の頭の中の景色を聴き手の頭の中で再現するのが通訳

1.地域の縛りはいらない。
今回は北海道から和歌山まで、さまざまな地域から参加者が集まりました。北海道で雪が降っているときに和歌山はみかんが熟れる温かさ。「え、いま雪なの?」「そうだよ、いま見せるから」こんなやりとりができると天気予報の見え方も変わるものです。

2.学年の縛りはいらない。
急に決めたことだったので、その日時に集まれるメンバーで始めました。学年別でも志望校別でもありません。中1と高卒が一緒というクラスもありました。素材は中1の教科書に出てくるストーリーでしたが…すぐに通訳トレーニングで扱うのは上級生にも充分やりがいアリ。下級生は質問をし、上級生はすでに習ったことを下級生にプチ先生として答え…これ、同学年クラスではなかなか容易でないことです。

課題は、円になって輪唱などのちいさなコミュニティづくりの活動ができないこと。私のアプローチは脳化と逆行するのですが。

というわけで、新学期もオンライン授業にするなら、地域の学校ごとにまとまっているばかりではちょっともったいないですよ。そういう部分があってもいいと思いますが、神奈川の中学生が長崎の中学の授業に参加…なにが問題?そういう変化に富む体験を、地元の学校で分かち合おうではありませんか。

新学期も休校が続くようです。通訳道場、もっと通訳に焦点をあてた講座を中高生限定無料オンラインで1クール(6回)やるかしら、と思っています。

新コロ休校中高生限定オンライン無料通訳道場

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国産チーズパンフ英訳、翻訳の前に大事なこと

持続可能な未来のための通訳者、冠木友紀子です。

自動翻訳もずいぶん精度が上がりました。それでも翻訳者がやらねばならないことが1つあります。

新しい読み手を想像することです。ゼロから書く心づもりでいることです。
(もちろん分野によります。自然科学論文、文芸作品はこの限りではありません。)

考えてみれば当たり前のことです。言語を変えるということは、異なる読者層を対象にするということです。

共働学舎の宮嶋さんからのご紹介で、チーズプロフェッショナル協さんの国産チーズパンフの英訳を担当したことがあります。共働学舎のチーズ大好きな私には願ってもないお話。大いに張り切りました。

もとのパンフはすみずみまで工夫が凝らされた素晴らしいものです。チーズになじみのない日本人に向けて、多種多様なナチュラルチーズの製法と楽しみ方を紹介。チーズの専門家、有名人のインタビュー記事は国産チーズに親しみを感じさせます。生産者のインタビューは情熱にあふれ、思わず応援したくなります。

さて、最初のご依頼は「全部英訳」

ん???

ここで新読者確認です。

英語はあまりに世界で広く使われすぎています。誰でも読めるけれど、誰も自分宛てと思わない可能性も大です。英訳の難しいところです。宛名のないラブレターになってはもったいない。

依頼主に確認したところ、主にヨーロッパとのことでした。

そうなると日本人向けの丁寧な説明部分はかえって冗長、不要となります。ヨーロッパのみなさんは先刻ご承知ですから。チーズの専門家、有名人のインタビュー記事もあまり意味をなしません。かえって生産者の声がかすんでしまいます。

優しいイラストからはもうチーズが薫るよう!

生産者の声にしぼることになり、英訳を始めると…今度は生産者の「日本人向け」のメッセージが気になりました。

「おいしさの感度って他国と日本は違います。日本人はきれいな味が好き。だから日本人シェフたちの意見を聞きながら僕は雑味のない味を目指してきました。」

ごもっともです。日本の地に足をつけた見事なお仕事。ヨーロッパ輸入チーズの強い風味が苦手なひとでもおいしく楽しめるのはこういうたゆまぬ努力あってこそです。

でも、ヨーロッパの人たちにはこう聞こえませんか?
「日本のおいしさの感度は特別です。日本人はきれいな味が好き。他国はきたない味でもいいみたいだけどね。だから日本人シェフの意見を聞きました。他国のシェフのアドバイスきくと雑味のあるものができちゃうかもしれないからね。」

大げさかもしれません。でも、この生産者の方はこんないやな意図で話したわけではありません。ならば誤解の芽はできるだけ摘んでおきたい。そこで、誤解の可能性について依頼主に連絡し次のような修整を打診しました。

「おいしさの感度って地域それぞれです。日本人はどうも繊細な風味が好き。(そうした味づくりに慣れた)日本のシェフたちに相談しました。おかげで気になるいやな雑味のない風味が生まれました。」

するとすぐに協会と広告会社で話し合いがもたれ、これで行こう、ということになりました。迅速かつ柔軟な対応はさすが、とありがたく思いました。

また、日本のチーズを喜んでもらえるのは、ヨーロッパでも多数派の風味がしっかりしたチーズが苦手な人たちだということも見えてきました。(ヨーロッパの友人にいます。気の毒…)

英文はこのとおりです。
“Taste preferences vary from country to country and region to region.Japanese people tend to prefer subtle, delicate flavors. To acheive such flavors without any unpleasant distraction, I consulted with servera Japanese chefs.”

将来、納豆のねばねばと苦さが嫌いな日本人のために、ヨーロッパからさらっとして臭くないナッツのようなフレーバーの納豆がやってきたら面白いですねえ。

翻訳は新しい読者を想定して、ゼロから書くつもりで。人間だもの。

通訳道場★横浜CATSはこちら

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〇〇は治癒の始まり

持続可能な未来のための通訳者、冠木友紀子です。

ここのところ新型コロナウィルス、インフルと病気の話題でもちきりです。そこで気になるのは症状を抑え込もうとする風潮です。

私は症状は身体がちゃんと働いている証拠、治癒の始まりととらえ、できる限りなすに任せています。そりゃ快適じゃありませんけどね。

たとえば普通の風邪。

やだ、熱が出てきた。
せきが出る。
だるーい。

日常通りに過ごしたければ「症状」はそりゃ邪魔です。 熱で頭がぼーっとしていたら仕事も進みません。コンサートでゲホゲホせき込むわけにもいきません。

でも症状は身体が必要で行っている「修理」のしるしです。せきやたんで異物を体外に出したり、発熱することで免疫スイッチを入れて体内大掃除をしたり。

それを不都合だからと抑え込むのは、陥没した道路を修理に来たおじさんたちに催眠ガス浴びせて工事を中断させるようなもの。いずれ大きなツケがまわってきそうです。

たまに工事の騒音や振動がひどくて二次的迷惑が大きすぎたり、人手不足で一向に終わりが見えなかったりすることもあるでしょう。

そんなときに助けてくれるのがさまざまな療法なのでは、と思います。音楽や絵画などの芸術療法、マッサージや鍼などの手技療法、薬膳などの食事療法…などなど。薬はこうした療法のひとつにすぎないはずです。

あくまでも主役は身体。

「そんなにのんびりしていられない」と多くの人が言うことでしょう。ただ、「明日までに薬で症状を抑えて何事もなかったように仕事に復帰」することを「治癒」とはき違えない方がよいのではないでしょうか。

頭でこしらえた予定に従う生活は直線的なクロノスの時間。身体の仕事ペースは頭ではわりきれない、めぐる自然のカイロスの時間。

「そうはいっても…」というあなた、その常識を疑ってみませんか。
私はクロノス時間で100まで生きてもねえ、と思うんですよ。

持続可能な未来のための通訳者 冠木友紀子プロフィール

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WHO新型コロナウィルス情報を日本語で②予防方法

持続可能な未来のための通訳者、冠木友紀子です。

新型コロナウィルス、中国では「新冠」っていうんですねえ。しんかぶ…私はふるかぶですが、他人とは思えません。ニイカップの皆さんいかがですか?

さて、昨日の続きです。2分7秒あたりからどうぞ。

【以下字幕】
「ではCOVID19の伝染経路は?精確な伝染の仕組みは未解明ですが、一般的に、呼吸器ウィルスは飛沫感染がお決まりです。感染者の咳やくしゃみや、ウィルスによって汚染されたものによって伝染します。

感染リスクが最大なのは動物と接点のある人々です。生きた動物を売買する市場で働く人々、新型コロナウィルス感染者を手当てする人々、たとえば家族や医療関係者です。

さて、どんな症状が出るのでしょう?これまでわかっているのは、症状は軽度から重度まで多様です。発熱、せきや息切れなどの呼吸器症状もあれば重ければ肺炎、腎不全、死に至ることもあります。死亡率はまだわかりません。

感染したかどうかはどうしたらわかるでしょう?感染を診断するのはPCR(ポリメラーゼ連鎖反応)というテストです。このテストは遺伝指紋をもとにウィルスを特定します。目下、このウィルスに特効薬はありません。手当ては支持的ケアです。今は防御効果のあるワクチンもありません。手当てもワクチンも開発途上です。

伝染を防ぐにはどうしたらよいでしょう?このウィルスが蔓延している地域は限られていますが、標準的な衛生管理手法の多くが、感染とさらなる蔓延を防ぐために推奨されています。たとえば、口と鼻を医療用マスク、ティッシュやひじを曲げて覆ってから咳やくしゃみをする、体調のすぐれない人に近寄らない、マスクなどの個人用防護ツールを使う、特に医療施設では定期的に石鹸と水で手を洗う、アルコールベースのハンドジェルを使うなど。

動物からの感染を避けるには動物との不要で無防備な接触を避ける、動物や動物由来の製品に触れたら手を洗う、動物由来素材はしっかり火を通してから食べるなど。

肝心なのは体調がよくないときは家にいることです。ただ、熱、せき、息苦しさを覚えるなら、医療ケアを求め、旅行歴を医療者に伝えましょう。

ここまで手短に新たな感染症についてお話ししました。急速に蔓延していることを考えると、このウィルスに関する知見も変わり得ます。最新情報は次のサイトでご覧ください。」

よろしかったら私のプロフィールもご覧ください。
持続可能な未来のための通訳者 冠木友紀子のプロフィール

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バレンタインは「〇理」チョコで

もうすぐバレンタインデー。すごいですね、スーパーもデパートも駅のコンコースも臨時チョコ出店だらけです。

日本のバレンタインデーの起源は神戸のモロゾフだ、いやちがう、とか、誤訳のせいだ、とか諸説ありますが、長いこと、女子から男子にチョコを贈るという世界でも珍しいイベントでした。義理チョコなんていうのもあったり。でも、このごろは自分で食べるために買う人も多いそうですね。

2月14日はカトリックでは恋人たちと結びつきのある日ですが、別に女子→男子ではありません。一説によると、ヴァレンタインデーの由来である司教ヴァレンティヌスはローマのクラウディウス帝に迫害されても棄教せず、妻帯を禁じられていたローマ軍の兵士たちに結婚式を執り行っていたそう。こりゃ、絞首刑にされますな。

イギリスのリーズ大学の女子寮では、お互いに日ごろの友情を感謝する手作りのカードを交換しあったものです。お菓子はナシ。私は筆ペン習字と折り紙で、お金かかりませんでした。

さて、チョコを贈るならこちら、ドイツのゲパ社がおすすめ。本命でも義理でも「倫理」にかなうチョコです。

はじまりは、一昨年、輸入代理店のおもちゃ箱さん主催のブランドセミナーでの出会いでした。インドネシア出身のブランドマネージャーさんのお話に耳を澄ませ、通訳しながら、感激してました。

製造のどの部分をとっても正真正銘、誠実、まっとう、倫理的なんです。

ゲパ社は契約カカオ農家が現地の理に適った無理のない方法で栽培できるよう支援。トラブルがあると契約を破棄、ではなく一緒に問題解決にあたります。フェアトレード以上の条件で取引をし、長期にわたる信頼関係を大切にしています。カカオのみでなく、ナッツ、フレーバーにも同じ行動基準を掲げています。略奪に依存する金儲けとは無縁です。

大地からも人からも略奪せず、お互いを友として長く大切にする。私はそんなゲパ社が大好きです。お金を使うことが、ただモノの入手だけでなく、どこか遠くの誰かの応援、幸せにつながる。うれしい買い物です。

おもちゃ箱さん ゲパ ページ

持続可能な未来のための通訳者 冠木友紀子のプロフィール

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日本ではスーパーでオーガニック食品が買えることを目指さなくてもよい理由

「スイスはスーパーでもオーガニック食品が買えるのに、全く日本は遅れていて恥ずかしい!」

普段はスイスにすむ友人の手厳しい一言です。みなさん、どう思います?たしかに日本もまだまだやれることはある。でも、いくらスイスが好きだからって、スイスのものさしを日本に当てて決めつけるのは困ったもんだと思うのです。

ものごとは細かく、深く見なくては。

私は日本で「スーパーでオーガニックが買える」を目指すのは違うんじゃないかと思うんです。

バイオダイナミック農法の畑に落ちたりんご。ゆっくり土に還るのでしょう。

そもそも、日本の「スーパー」の多くは大資本で安さが売り。買いに行く人たちも「安いから」が理由でしょう。

でもオーガニックの生産には手間暇がかかる。そんなに大規模にはできない。大量に作って安さを売りにするわけにはいかない。どうしても、スーパーの一般品に比べれば高くなる。それでも自分、家族のために質を求める人、生産者を応援したい人はちゃんと支払う。

そんな生産者と購入者をつなぐのにふさわしい場はどこでしょう?日本で地価負担を避けるにはどんな方法があるでしょう?

今はネットの時代。オンラインショップ+季節のイベントでしっかりコミュニティを作っているケースはいくらでもあります。
(そりゃ、スーパーがいくらか置いてくれるのはまったく歓迎ですが。そこを目指さなくてもよいのでは、ということです)

こちら、チーズで有名な共働学舎新得農場。究極のオーガニックと言える生乳をさらに理に適った方法でチーズにすることで付加価値を最大化。そのプロセスでいわゆる障がい者と呼ばれそうな人たちが素質を発揮しています。

現場はひとつひとつ違う。細かく分けて、深く見なくては。

持続可能な未来のための通訳者 冠木友紀子のプロフィール

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ボジョレー(ボージョレ)・ヌーヴォー 空輸のコストは?

学び続けたいなら、ひとさまのお話を伺うことです。

私が週に3回楽しみにしているのは、通訳道場卒業生限定の朝活。毎回参加者のみなさんの話題提供に大いに学んでいます。

今朝の話題提供は千葉のYさんの通称ボジョレー・ヌーヴォーにまつわる随想です。

なんでも、乱痴気バブルの4割に減った日本の輸入量もまだ650万本に登るそう。10年ほど前はその初荷の空輸の温暖化ガスに警鐘を鳴らす記事も書かれたとか。いま、その記事は見つからず…

どなたか、見つけられたら教えてください。

私は醸造酒こそ、その地域の医食同源を担うと考えています。あわててボージョレ・ヌーヴォーを呑む事には関心がありません。お酒を地元の人の需要を超えて売る、値段をつりあげるのは疑問です。

よっぽどどぶろくを解禁した方がよいのでは?

持続可能な社会のための通訳者 冠木友紀子のプロフィール

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落語家と通訳者に通じるプロ、アマの違い

中高大学から市井の大人まで、落語同好会は大人気です。うまい人もいます。でも、その人をプロの落語家と呼ぶことには違和感がありませんか?

いくらうまくて器用で、笑わせることに長けていても、プロと呼ぶのはなんだか違和感があるもの。

そう、プロとアマの違いは「入門」したか。あるいはしていないかです。自分を壊し、消し、手放したことがあるかないかです。

立川志の春さんも、著書「自分を壊す勇気」で書いておいでです。

弟子入りするなり、志の輔さんに「俺を快適にしろ」と命じられ、どうしたら志の輔さんが快適になるかと四六時中思い巡らした。アメリカ仕込みの自己主張はなんの役にも立たず、手放し、自由になったと。

通訳も同じです。

ところが、依頼する方はそんなこと知りません。

「英語が話せるんだから通訳もお願いできる?」こんなリクエストに善意のつもりでうっかり応えてしまうアマは、通訳の道に入門し、自分を壊し、消したことがありません。

過去の延長線上の足し算でなんとかなると思っている。ところがよくあるのは10の実力しかないのに20を求められ、せいぜい15しか実現できなくても、「頑張った」自分を誉めたくなる。

プロ通訳者はいったん自分を消し、1000000…の言語の世界に出会っています。だから、自分の100の実力など無に等しいと思っている。だから、20求められたときにちょっと気を利かせて50応えてクライアントの期待を超えても、それが何か?

通訳は言葉と心の道です。この道に入門するとは、いったん自分を壊し、消す覚悟をすること。

英語が話せる人、特にアメリカの影響を受けた人たちの自己評価の高さ、自己主張の強さ、根拠のない自信はむしろ邪魔になる。

現在の学校教育に自分を消す機会はありません。

剣道、そろばん、書道といった日本のお稽古の道にはその可能性がまだあります。

せめて、通訳の道もそのようにありたいものです…

混迷の時代を生きる心を調える、賢治の言葉
1月パトリック先生のレクチャー(冠木の通訳聴けます)&諏訪先生の言語造形

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地球が1年かけて再生できるエネルギー、今年はいつ使い切った?

こんにちは。持続可能な医療・農業・教育のための通訳者、冠木友紀子です。

さて、地球が1年かけて再生できるエネルギー、私たちは今年いつ使い切ったか知っていますか?

推計ですが、なんと世界全体で7月29日。

Global Footprint Networkより 

この日をアース・オーバーシュート・デイといいます。地球エネルギー使い切り日、とでもいいましょうか。

7月30日以降は将来の分を前借りしているのです。しかも今年ばかりではありません。1970年からずっと。あらっぽい計算ですが、もう10年先のエネルギーを使っているのではないでしょうか。使い込むほど地球の再生効率も下がるとしたらさらにまずいことです。

このことを教えて下さったのはドイツのユルゲンさんとケルスティンさんご夫妻。 先日おもちゃ箱さんのブランドセミナーで通訳をさせていただいたご縁です。

ケルスティンさんとユルゲンさん。ご創業の頃、日本はバブルに浮かれ…

お2人は30年余り前にドイツでソーダサン社を設立。環境破壊を少しでも食い止めるため、自然な洗剤づくりを続けています。

さて、通訳の仕事の8割は事前準備をして相手を知るべく努めること。今回も理念、社史、メディア露出、お客様の声、と十二分にリサーチしました。

そして当日を迎えると…ユルゲンさんがプレゼンで一層熱をこめるのは自社製品紹介よりも地球環境を語る時。
「みなさん、洗剤が生分解可能か気になさいますが、それは最後の一歩。そこに至るまでの原材料、調達方法、製法、働き方…すべてまっとうでなくては。今年、我々は地球が再生できる1年分のエネルギーを7月29日に使い切ってしまいました。ドイツなんかひどいものです。3月3日でした。日本のほうが少しましで3月29日。1970年からずっと次のお正月を待たずに使い切っているのです。こんな調子でよいわけがありません。なんとかしましょう。」

ソーダサンの製品を安くないという人もいます。でも、倹約、節約のつもりで安いものを買い、自分の手を荒し、環境を害し、子、孫の世代が困るとしたら…!

安いは高い、高いは安い。

ソーダサンを買うのは、ただ洗剤というモノを買うのではありません。環境、未来に対し倫理にかなった行動をとることでもあります。

きっとみなさんのご近所でも手に入ります。冬の手荒れに悩む前に、おもちゃ箱さんのサイトをご覧ください。

包装も再生プラスチック

持続可能な(土に還れる)エシカルビジネスのための通訳者・冠木友紀子のプロフィール

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