通訳の先生がおススメ、中高生の参考書選び

市川学園といえば屈指の進学校。しかも、ここ数年自由で新しい取り組みが目白押しです。私も通訳養成や英語落語のワークショップを開いています。

先日、学園で立川志の春さんをお招きして念願の落語会が開かれました。これに合わせて校長先生が昨年の英語落語のメンバーを集めて再会の機会を作ってくださいました。

高3のYさん。なんだか静か。
「参考書や問題集ってどんなふうに選んだらいいんですか。」

狭き門より

思わずこう応えていました。
「これを書いた人に会いたいな、とあなたが思えるものがいいんじゃない?」

そんな選び方甘い?

いいえ、そんなことはありません。先生のおすすめやライバルが使っているもの、「〇〇大学合格一直線!」のような煽りぽいものに飛びつくのはカンタン。2、3冊ちらっと見れば買えてしまう。

でも、「この人に会いたい」と思える人に出会うのは意外と大変ですよ。書店の本棚ひっくり返すくらい手に取ることになる。でも、リアル書店はそのためにあるんでしょうけどね。

「手を動かし、心で感じる」ことをいつも大切にしてほしい。あなたの答えはあなたの手と心が知っているから。

“狭き門より入れ。滅びに至る門は広く大きい”-マタイによる福音書7章13節

持続可能な医療・農業・教育のための通訳者―冠木友紀子のプロフィール

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失礼な英語を話しているのでは、と不安なあなたに

最近、某TV放送でハリソン・フォードのインタビューを見かけました。話題は35年ぶりの「ブレードランナー」のこと。で…日本人リポーターが

What did you think…when offered..?”

「何考えた、役きたとき?」
 
えええ…?
I am wondering what it was like for you to….
I wonder if you could tell me…
Could you please tell me ….
 
通訳者を入れないなら、このくらいすっと出てこないと。
さもないと子どものおつかいレベルです。
 
こちら、オクスフォード大学のFunction in English英語の丁寧表現を構造的に学べる本。ニュートラル、インフォーマル、フォーマルそれぞれの例文が多くて構造が透けて見える面白さがありました。私はリーズ大学に留学する前になんとかひととおり覚えました。
 
ちょっと古いところもあるけれど、構造感覚は古びないので応用がききます。
 
絶版ですが、アマゾンで3000円以下、国内からの配送のとき入手なさることをおすすめします。
 
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留学は長い方がいい?短くてもいい?

「先生、大学の短期留学に行こうと思っていたんですけど、1年は行かないと意味がないって」
「誰に言われたの?」
「1年留学したひと。」
「意味がないってどういうこと?」
「さあ。」
 
あらららら。大丈夫?
 
結論から言います。
行けるときに、行ける期間で行ってごらん。
 
そりゃ学位をとるとなれば決まった期間もある。でもまだあなたはその段階じゃないでしょ。短いのも自由のうちよ。
 
語学力なら1年も留学しなくても十分伸ばせるし、10年いても立派なカタカナ語のひともいる。期間じゃなくて、理に適った努力の量。それに私には語学力より大事なことがある。
 
それは、ずっと留学生のテンションでいること。
 
25年前、イギリス、リーズ大学にて。課題を提出した日はおバカな弾けっぷりでした。呆れるウクライナ系アメリカ人の友人。
日本での暮らしは自動操縦、クルーズモードでできることも沢山。
 
海外にひとりで渡るとそれが激減。知らないこと、初めてのことだらけ。ひとつひとつが新鮮。頭だけ大人の赤ちゃんみたいになる。ひたすらひとつひとつ観察する。(ネット時代とはいえ、サイトの情報と自分で体験するのは大違い。)
 
周りの人たちはあなたという人を知らない。あるいは日本人ってこんなもの、と先入観やステレオタイプで見るかもしれない。だいたい、あなたがいなくてもその町は、大学は昨日まで成り立っていた。でも今日からあなたは一員になろうとする。
 
だから自分を言葉で語る。それを聴く人たちの言葉にならないしぐさ、表情をよく見る。通じてないな、思ったら言葉で確認する。
 
そんなトップギアな感覚になるのに3日あれば十分。
 
そして、その感覚を保つ。
 
そうすると気がつくんです。日本で日本人どうしで日本語で話す。通じているつもりでも実は通じていないこと相当ある!逆にガイジン同士で思いがけず気持ちが通じることも。国や言語より、人、心なんだよね。
 
クルーズモード使わないと「あたりまえ」が疑わしくなる。「なぜ」「それって変」「それが何なの?」をつい余分に言っているかも。まあ、それが取り柄ということで。

それにしてもあなた…自分の物差しを押しつける人の言うことを真に受けて悩んでていいの?そっちのほうが心配よ。

留学前にその免疫作っておいたら?

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リーズ大学、25年前の宝もの

イギリス北部にあるリーズ大学で英文学を学んでいたのは…なんと25年前のこと。ICUから、そして日本からも初めてのJunior Year Abroad Programme正規の交換留学でした。携帯電話もノートPCもインターネットもない時代。カメラは写ルンですみたいなおもちゃだけ。もちろんメールなんてありません。

なので、こういうことになる。

片づけ本には手紙も捨てるように書いてあるけれど、これは別。

私も同じくらい書いていたはずなのだけれど…少しも忙しいと思わなかった。今やりとりしているメールに比べたら少ないのかもしれませんね。

日本の家族、大学の友人たちからの封書。切手が切り取られているのは寮の友人たちにあげてしまったから。繊細な日本の切手は大人気でした。

ケンブリッジ大学で研究休暇を過ごしていらした西洋古典のK先生と同じ時期に滞英できたのは本当に恵まれたこと。そしてギリシャでも有名なICU名物、西洋古典スタディツアーにイギリスから参加できたのも幸運でした。

リーズ大学の学生どうしの連絡もメモ、カードでした。たとえば「木曜、お昼一緒にいかが?学食の奥のほうにいます。How about having lunch together coming Thursday? Find me in the back of the refectory.」のように。今ならメールでしょうね。

クリスマス、バレンタイン(日本のように女性が男性にチョコを贈るのではなく、友人に友情を感謝する日)にはカード交換で寮の郵便受けはパンク寸前。

LINEいじめなんて???想像もつかない時代。

 卒業までリーズに残ったスペイン、イタリア、シンガポール、マレーシアの友人たち。交換留学が終わって帰国したアメリカ、フランスの友人たち。その後もしばらくやりとりは続きました。それでも名前や住所が変わっていつのまにかやりとりは減ってしまって…。

どうしているかしら。そうだ、FBで探してみよう。

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