冠木友紀子(かぶきゆきこ)

アントロポゾフィーに根差す持続可能な医療・農業・教育のための 通翻訳者
通訳道場★横浜CATS修練長
白百合女子大学、フェリス女学院大学非常勤講師(通訳養成)
株式会社リンガムジカ代表取締役
言語の音楽性・数学性、それを習得するプロセスの身体性を深く洞察。従来のイメージを覆す聞きやすく正確な話芸としての後進指導に活かしている。
幼いころは横浜の田舎の野生児。野山と田んぼを駆け回り、野鳥の声を真似し、ウサギを追いかけ、ザリガニを釣り、オタマジャクシを眺めて遊んだ。
フェリス女学院中高で英語、音楽、キリスト教に出会う。宣教師の先生の極上の日本語に感激。自分も上質な外国語を丁寧に話して海外のひとを喜ばせたいと憧れる。理に適った学習環境のおかげでずぼらな割にそれなりに英語を習得。(このころ体験した学習方法をひろく再現すべく、後にトマティス聴覚発声メソッド、INPPに学ぶ。)
両親の猛反対を押し切り他大学を断って念願の国際基督教大学に進学。ところが集中英語コースは空港さえ行ったことないのになぜか帰国子女クラスで大ピンチ!「池袋ッテドンナbagデスカ~?」と訊くようなアメリカン帰国生に「ユキコが黙っているのは頭が悪いからかと思っていたが、英語ができないからか」と言われ気分はどん底。片道2時間半の通学中も猛勉強。
初の渡英でイギリス英語を聞き、アメリカ英語との違いを体感。「この響きは遠い昔に聞いたことがある」感覚を味わう。恩師、斎藤和明先生と出会いから、哲学専攻を放り出し、かつて花嫁修業とバカにしていた英文学の道に飛び込む。日本人初の正規交換留学生としてヨークシャーのリーズ大学に学ぶ。言葉、音楽、演劇がひとつであった中世に魅了される。
ICU大学院修了後、母校愛から無鉄砲にもフェリス中高に英語教員として就職。独身の日々を研修参加と文献購入に捧げる(!)。しかし同僚との結婚後、転勤先で求められたのは従来型の授業(!!)。合わせようとするがうまくいかずやむなく辞めることに(!!!)。
喪失感とうつ状態に苦しむなか、サイマル、NHK国際研修室での通訳訓練に救われ、通訳技術に開眼。通訳者の道を歩み始める。
2004年よりアントロポゾフィーに根差す医療・農業・教育セミナーの通訳に従事。トマティス聴覚発声メソッドの発声訓練を経て今では聴き心地のよさと正確さで驚かれている。
2011年の東日本大震災後、恩師たちのふるさと福島に「預かっていた宝」を返したいと願う。フォトプロジェクト「かみさまの目で福島をみる」、中高生対象の通訳養成応用などに取り組むが、福島の人々にはいつも豊かに与えられるばかり。
なぎなた、ヴァイオリン、カメラで言語感覚を磨く。趣味は草むしり。
ミッション
- 権力に騙されないひとを育てる。
- 持続可能な医療・教育・農業のチームワーク回復に貢献する。
モットー
外国語のプロはセンチネル(歩哨)であれ。